>買い物先で熱中症に

あれは、6年前の夕方でした。買い物に行った帰りに熱中症で倒れて、意識はありますが時間近く立つことが出来ずにいたら、近所の人が救急車を呼んでくれました。近くの大きな病院に着き、救急対応出来る処置室に入りました。そこの看護師に「体温を測ってください」と言われたので体温を測ったら、41度もあったのです。医師から「それじゃあ、立とうと頑張っても立つことはできないですね」と言われました。医師から「このままの状態では帰らすことは出来ないので、2、3日入院してもらうことになります」と言われて驚きました。

総合病院の処置室では、熱中症の患者に対しての処置として、点滴を行いました。私は血管が細いので、手の甲の所に点滴の針を刺されました。意識がもうろうとしているので、点滴の針を刺す時の痛みは感じられなかったです。体温が非常に高く、瞳孔も開いている状態なので、両親に電話をかけてきてもらい、入院の手続きをしてもらうことになりました。

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医師と私の二人になった時に「もう少し遅かったら手遅れの状態になっていた可能性が高く、死ぬこともあります」と言われたのをよく覚えています。カーテンを閉めて、看護師に入院する時の着替えを手伝ってもらうことになり、車いすに座らされて、入院病棟に行くことになりました。看護師が付き添ってくれて、ナースステーションに引き継ぎをして、引き継がれた病棟の看護師に連れられて、入院する病室に行きました。

入院中、熱以外には全く元気でしたので、トイレも一人で行くことが出来たのですが、熱があるので、看護師から「尿瓶にしてください」と言われて、初めてのことだったので、尿瓶の使い方を教わりました。看護師にパンツを下ろされて、陰部に尿瓶を当てて用を足すように言われて、まだ若かったので恥ずかしかったです。「看護師が定期的に見回ってきますので、その時に尿瓶にたまった尿を捨てます」と言われました。

入院したのは夜の6時を過ぎていたので、ご飯は出ないと言われたので仕方がなく、母親にお弁当を買ってきてもらい、病室で私一人だけお弁当を食べました。私は小さい時から、熱があるのにも関わらずご飯だけは食べられていましたが、この時もお弁当を完食することが出来ました。

次の日の朝に病室に内科の先生がいらっしゃったのですが、「昨日はどうもお世話になりました」と言うと、先生はぽかんとしていました。ネームプレートを見ると名前も違って本当の内科の先生でした。顔がそっくりだったので、昨日の救急対応してくれた看護師と間違えてしまいました。くすっと笑って許してくれたので良かったです。

その後看護師が来て「体温を測りましょう」と言って、脇に体温計と挟んで、しばらく経って見たら、38.8度まで下がっていました。「またお昼に食事後に測りますね」と言われて、昼に測った時は38.6度、夜に測ったら、38.5度と、38度から熱が下がらないのです。「明日退院なのにどうしようこのままじゃ退院出来ない」と言うと、看護師が「どうにかして熱を下げなければ」と言って、保冷剤をいくつも持ってきてあらゆる所に保冷剤を挟んでくれました。

退院する日の朝に看護師が病室に来て「さー今日はどうかなー、体温下がっていますように」と言いながら、体温計を脇に当てて見ると37.8度で下がってない。「もう一度温度を測るので保冷剤を脇に当ててもらっていいですか」と言われて、かちかちの保冷剤を脇に当てて数分後に看護師が来て「もう一度体温計を測りましょう」と言って測ったら、体温が36.5度になっていました。これがいいか悪いかわかりませんが、看護師は熱が下がるように試行錯誤してくれたことには、とても感動をしました。お世話になった看護師と握手をしてもらって、めでたく退院となりました。